グラン・トリノ (2008)
制作国/アメリカ合衆国
監督/クイント・イーストウッド
安くて性能がいい日本車が台頭し東洋人の町と化した車産業の町デトロイト。
この町でフォードの自動車工として50年勤め上げ隠居生活をしている主人公
の元軍人コワルスキー(クイント・イーストウッド)は、昨日妻を亡くします。
頑固さゆえに息子や孫からも嫌われ、唯一の理解者だった妻にも先立たれ
近所からも孤立していきます。唯一の自慢は、愛車グラン・トリノ。
アメリカが一番良かった時代の象徴として描かれます。
そんなある日、隣に引っ越してきたモン族の少年が不良友達に促され、コワルスキーの愛車グラン・トリノを盗みに入り失敗します。そしてこの少年や家族と知り合い交流を深めることにより頑固一徹だったコワルスキーの心に変化が現れていきます。
やがて自分の町を奪った東洋人を実の息子より大切になっていくコワルスキー。
最後には命をかけてこのモン族の家族を守るようになっていきます。
コワルスキー演じるクイント・イーストウッドの最後の出演作品となりましたが、
全てに渡りクイント・イーストウッドのこれまでの映画人生ラストを飾るにふさわしい秀作です。
この作品は第87回アカデミー賞作品賞にもノミネートされ、興行収入も制作費の8倍以上も稼ぎだしまた。
個人的に大好きな俳優でしたが、監督になってますます好きになりました。このブログでも紹介する作品が出てくと思います。
来月の10月18日夜9時からNHK BSで放送されます。
是非、ご覧くださいね!